低温火傷による下肢熱傷の経過⑤

今回が最終回です。

左下腿の剥離部は深さはなく、処置で出血するほどきれいになってきました。

現在はアズノールと絆創膏で保護しています。

他部位は保湿をしっかりし、弾性包帯を巻いていましたが、入所するため弾性靴下へ変更しました。

この方の実例で学ばせて頂いたのは、

①低温火傷になるまで温風ヒーターを使ってはいけない

②低温火傷は治りにくい

③毎日処置が必要

④弾性包帯って効果的

などなど。

訪問看護師としてできる事は、毎訪問ごとに足を確認して早期発見・対応・生活改善をする事です。

また足の清潔は重要なので、シャワー浴は足浴をしながら行い、足趾間の観察・汚れを落とすなど心掛けていくことも必要です。

この方は特別指示書で1か月以上毎日訪問→普通指示書で週3回訪問後、入所となりました。すっきり治らなかったのは心残りです……

この方は事業所を卒業となりましたが、今後もご健康をお祈りするばかりです。